**NBRP情報提供セミナー@分生2023**
【セミナー概要】
今年の日本分子生物学会NBRP合同出展ブースでは、生き物の展示に加え、研究者によるNBRP情報提供セミナーを開催します。
NBRPでは、「生きもの」だけでなく、研究に役立つゲノム情報や、実験や解析上での最新ツールのご提供も行っております。
ぜひ、みなさまの研究にご活用ください!(参加無料・申し込み不要)
【場所】
第46回日本分子生物学会 ポスター・展示会場①
NBRP 出展ブース【No. 13】(神戸国際展示場1号館1F)
※デジタルポイントラリー抽選会場近く!
【スケジュール】
※1日1-2回の開催です。
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12月6日(水)
・12:00-12:10(10分)―>「酵母」課題
・13:20-13:30(10分)―>「遺伝子材料」課題
12月7日(木)
・13:20-13:45(5分x5課題=25分)―>植物5課題* による合同セッション
植物5課題* (シロイヌナズナ・コムギ・オオムギ・ミヤコグサ・ダイズ・イネ)
12月8日(金)
・12:00-12:10(10分)―>「カイコ」課題
・13:20-13:30(10分)―>「メダカ」課題
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【開催内容詳細】
12月6日(水)
・12:00-12:10(10分)
NBRP酵母の事業内容の説明とリソース利用・寄託お願い
課題名:NBRP酵母 ←クリックで詳細ページにリンクします!
情報提供者:中村 太郎 先生(大阪公立大学 大学院理学研究科)
要旨:NBRP酵母では、モデル生物として用いられる分裂酵母S. pombeと出芽酵母S. cerevisiaeの菌株、プラスミドDNAを世界中の研究者から収集・保存し、提供しています。現在、菌株約7万株、DNAクローン11万を有し、年間数千件のリソースを世界20ヶ国以上に提供しています。本セミナーでは、NBRP酵母の事業内容の説明とNBRP酵母へのリソースの寄託、利用のお願いをいたします。
・13:20-13:30(10分)
配列探偵からの警告〜その配列がアブナイ!?〜
課題名:NBRP遺伝子材料 ←クリックで詳細ページにリンクします!
情報提供者:三輪 佳宏 先生(理研BRC 遺伝子材料開発室)
要旨:世界中の研究者が使っている公的な塩基配列データベース、残念ながらその中には大量のエラーが蓄積してしまっている。闇に潜む神出鬼没のエラーを探索し、遺伝子リソースの信頼性を高めるために戦い続ける、それが『配列探偵』である。今日のショートトークでは、配列探偵があぶり出した、多〜くの研究者に関係するエラーの一部を紹介する! ほら、あなたのベクターの中にもエラーの魔の手がっ!
12月7日(木)
・13:20-13:45(5分x5課題=25分)
植物5課題合同セッション
~最新のゲノム情報大規模解析についての取り組みを順にご紹介します!~
1)シロイヌナズナ野生系統の表現型解析
課題名:NBRPシロイヌナズナ ←クリックで詳細ページにリンクします!
情報提供者:井内 聖 先生(理研BRC 実験植物開発室)
要旨:日本各地より採取し増殖・保存・提供中のシロイヌナズナ野生株を対象として、全自動植物表現型解析システムRIPPS(RIKEN Integrated Plant Phenotyping System)により乾燥ストレス応答の解析を進めている。これまでの解析により系統間で異なる応答を示すことが明らかになってきた。遺伝型情報の解析結果とあわせ、データベースより公開する予定である。
2)大規模組換え近交系(RILs)とゲノム情報提供によるコムギ順遺伝学の促進
課題名:NBRPコムギ ←クリックで詳細ページにリンクします!
情報提供者:寺内 良平 先生(京都大学 大学院農学研究科)
要旨:現在作成中
3)オオムギリソースを用いた農業形質のゲノムワイド関連解析
課題名:NBRPオオムギ ←クリックで詳細ページにリンクします!
情報提供者:久野 裕 先生(岡山大学 資源植物科学研究所)
要旨:オオムギは、食用・醸造用・飼料用などで利用される主要作物のひとつです。NBRPオオムギでは、データベース「Barley DB」にて、オオムギ遺伝資源(系統種子)、それらのゲノム情報(全ゲノム、フィンガープリント)および農業形質を含む表現型情報などを公開しています。本講演では、最新の研究成果として、それらの系統や公開データを用いたGWASの例を紹介します。
4)ミヤコグサ集団を用いたGWAS解析
課題名:NBRPミヤコグサ・ダイズ ←クリックで詳細ページにリンクします!
情報提供者:佐藤 修正 先生(東北大学 大学院生命科学研究科)
要旨:NBRPミヤコグサ・ダイズは、マメ科植物の研究コミュニティをサポートするリソースの提供を目的として活動を行なっている。対象としているミヤコグサとダイズに共通するリソースとして、日本に自生する野生系統コレクションが挙げられる。本発表ではこれらの資源の活用を目的として進めている情報・マテリアルリソースの整備状況を紹介するとともに、これらを活用して実施したGWAS研究の例を紹介する。
5)ゲノム情報等の整備と公開の状況について
課題名:NBRPイネ ←クリックで詳細ページにリンクします!
情報提供者:佐藤 豊 先生(国立遺伝学研究所 ゲノム・進化研究系)
要旨:NBRPイネでは、ゲノム情報等整備プログラムの支援を得て、野生イネのゲノム情報解読を積極的に進めてきた。この発表では、栽培イネOryza sativaの直接祖先種にあたるOryza rufipogon系統のゲノム解読と集団構造を紹介する。また野生イネの多様性創出に関わる遺伝子座をGWASで同定する研究プラットフォームの現状も紹介する。
12月8日(金)
・12:00-12:10(10分)
NBRPカイコを利用した有用タンパク質生産
課題名:NBRPカイコ ←クリックで詳細ページにリンクします!
情報提供者:藤本 章晃 先生(九州大学 大学院農学研究院)
要旨:バキュロウィルス遺伝子発現系(BEVS)は有用タンパク質を高効率的に生産する画期的なバイオテクノロジーである。特にカイコBEVSは生産効率が高く、大量飼育が可能なため昆虫工場として期待できる。また、NBRPカイコは近交配系統のため系統内のロット間差が非常に少ない。さらに、各系統におけるBEVSのタンパク質生産性およびその特性が調査されている。本発表はBEVSに適性のあるカイコ系統について具体例を交えご紹介する。
・13:20-13:30(10分)
メダカのオミクス情報リソースの紹介
課題名:NBRPメダカ ←クリックで詳細ページにリンクします!
情報提供者:工樂 樹洋 先生(国立遺伝学研究所 ゲノム・進化研究系)
要旨:メダカについての既存のゲノム情報を整理するとともに、オミクスデータの活用を助けるリソースについて紹介する。