- 代表機関:宮崎大学 地域資源創成学部
- 課題管理者:橋口 正嗣
- FAX:0985-58-7257
- 分担機関①:東北大学 大学院生命科学研究科
目的と実施体制
マメ科植物は、熱帯から温帯地域にかけて生息し、食料をはじめ様々な分野で利用される大変重要な植物種です。また、種子貯蔵タンパク質の多様性や根粒菌や菌根菌との共生など固有の特徴を持っています。ミヤコグサ(Lotus japonicus)は、日本に自生する野生の多年生マメ科植物で、世代時間が短く(2〜3ヶ月)、ゲノム情報が解読されていることから、マメ科植物のモデルとして基礎研究の分野で広く利用されています。一方、ダイズ(Glycine max)は種子に多くのタンパク質を有し、イソフラボン、サポニン、タンパク(ペプチド)等の機能性含有成分も多いことから、世界的にも重要なマメ科作物として、その基礎的研究も多く蓄積されています。
第4期NBRPでは、代表機関である宮崎大学がミヤコグサ・ダイズの生体及びDNAリソースの総合的な収集・維持・提供を行います。分担機関である東北大学は、ミヤコグサ・ダイズ系統の検索・提供用統合データベースであるLegumeBaseの再構築を担当します。両機関は協力し、各系統の形質、種子成分や遺伝子型などの特性情報を付加しWeb上で公開することで、高品質のリソース整備とユーザーへの情報提供に努めています。
提供リソース
ミヤコグサでは、野生系統や各種実験系統、並びにレトロトランポゾンタグ系統(LORE1)やEMS(エチルメタンスルホン酸)突然変異系統及びEMS-M2バルク種子を含む約1,500系統と、根粒菌STM(Signature Tagged Mutagenesis)株を約6,700株、さらにセイヨウミヤコグサ由来根培養系(スーパールート)の提供が可能です。ダイズでは、野生ツルマメ(野生ダイズ)やエダマメ用栽培品種、並びに突然変異系統及び EMS-M2バルク種子などを含む約1,000系統の提供が可能です。DNAリソースは、ミヤコグサではBAC・TACクローン(約27,000種)、cDNAクローン(約16万種)、及び各種形質転換ベクターを、ダイズでは完全長cDNAクローン(約38,000種)をそれぞれ提供しています。また、ミヤコグサ根粒菌DNA‒プラスミドクローン(約4,200種)やダイズ根粒菌BAC・Cosmidクローン(約8,700種)も提供しています。
リソース関連プログラム課題
【ゲノム情報等整備プログラム】
2015年度 | ミヤコグサリソースの活用に向けたGifu系統の高精度ゲノム情報整備 |
2014年度 | ミヤコグサゲノム情報高度化に向けた収集リソースのリシークエンス |
2005年度-2006年度 | ゲノム情報 – 成果:ゲノム情報等整備プログラム:2002年度-2006年度 |