
- 代表機関:岡山大学 資源植物科学研究所
- 課題管理者:佐藤 和広
- FAX:086-434-1249
目的と実施体制
オオムギは醸造、食用、飼料などに利用され、機能性食品や栄養価の高い飼料として重要です。熱帯を除く穀物最大の広域適応性(アラスカからインドまで)と、乾燥・塩類・湿害など環境変動への耐性をもつ多様な野生種や栽培種が存在します。また、二倍体であるため、突然変異の検出が容易であり、ゲノムの精密解読も完了していることから(Nature 544: 427-433, 2017)、有用遺伝子の同定をはじめとした植物科学の成果を応用するためのモデル植物として活用されています。
NBRPオオムギの代表機関である岡山大学資源植物科学研究所は、独自に収集・開発したオオムギ系統を保有し、世界で五指に数えられる東アジアのオオムギリソース拠点です。第4期NBRPではBarley DBを整備し、各系統の特性情報をはじめ、cDNAの配列情報に基づく高密度転写産物地図やSNP情報などを統合し、オオムギと近縁植物のゲノムや遺伝子解析、さらには新しい品種の開発に貢献します。
提供リソース
ゲノム解析標準系統「はるな二条」ほか、約5,300の栽培品種、野生種、及び実験系統や、380系統から成るコアコレクションの供給が可能です。コアコレクションは、オオムギ属の遺伝的多様性を最大限に含むように系統を選定し、遺伝解析や育種での利便性を図った一連の系統群です。また、オオムギ初の完全長cDNAクローン(はるな二条:5千クローン)とBACクローン(はるな二条:30万クローン、野生オオムギ:18万クローン)の提供も行っています。
リソース関連プログラム課題
【ゲノム情報等整備プログラム】
2003年度 | ゲノム情報 – 成果:ゲノム情報等整備プログラム:2002年度-2006年度 |