- 代表機関:京都大学大学院農学研究科 応用生物科学専攻
- 課題管理者:寺内 良平
- FAX:075-934-4334
概要Overview
世界三大穀物の一つであるコムギには、二倍体(2n = 14; 一粒系コムギ)、四倍体(2n = 28; 二粒系コムギ)、六倍体(2n = 42; 普通系コムギ)があり、ゲノム構造が複雑であるが、全ゲノム配列情報の利用と形質転換が可能となり、コムギ科学研究の新たなステージを迎えています1), 2), 3)。コムギは基礎科学から世界の食糧問題まで寄与できるリソースです。
リソースの系統
・在来品種・品種:約 10,800系統
・野生種:約 4,792系統
・実験系統:約 1,575系統
・六倍体コムギNAM集団:約 4,892系統 など
リソースの特徴
世界のほとんどのジーンバンクが栽培品種中心のコレクションである中、我々は在来品種、近縁野生種および実験系統のリソースを多数揃えています。
代表機関での取り組み
京都大学では、コムギの進化に主要な役割をはたしたタルホコムギと四倍体コムギの大規模交配集団の整備を進めています。
リソース関連プログラム課題
【ゲノム情報等整備プログラム】
2023-2024年度 | デュラムコムギ標準品種 ‘Langdon’ のゲノム情報整備 |
2019年度 | NBRP・コムギで整備中の東アジアコムギNAM集団親系統のゲノム多型解析 |
2017年度 | 日本産コムギ標準品質のゲノム解析によるコムギ多様性情報の整備 |
2009年度 | パンコムギ完全長cDNAリソースの整備(全長配列決定4905件) |
2007年度 | パンコムギ完全長cDNAリソースの整備 (5740クローン) |
2002-2003年度 | ゲノム情報 – 成果:ゲノム情報等整備プログラム:2002年度-2006年度 |