- 代表機関:九州大学大学院 農学研究院
- 課題管理者:藤井 告
- 分担機関①:信州大学 学術研究院 繊維学系
概要Overview
カイコは、1世代が約50日、飼育が簡単でゲノム編集も可能です。1匹の雌は500の卵を一晩で産み、遺伝的に均一な材料が揃います。日本の養蚕の歴史の中で培われたもので、我国が世界をリードするリソースです。NBRPでは、世界一多様なカイコ突然変異を揃えています。卵巣、精子を用いた凍結保存技術も確立しているので、凍結保存も可能です。技術サポートもしていますのでご利用ください。
リソースの系統
・遺伝子変異系統(自然突然変異が大半):約500系統
・野生種クワコとのコンソミック、コンジェニック系統:約200系統
・ゲノム改変系統:約150系統
・野蚕:11種類
・培養細胞株:3株から増強予定 など
リソースの特徴
世界一多様なカイコのミュータントを保有しています。その大半は自然突然変異であり、生命の多様性と自然、偶然の関わりを探れる宝物を保有しています。
代表機関での取り組み
九州大学では、利用者の多い代表的な系統のゲノム情報を整備すると共に培養細胞の整備を充実し、実験材料としての付加価値をより高度化します。
分担機関での取り組み
信州大学では、カイコに近縁な野蚕リソースの安定した分譲体制を整備します。
リソース関連プログラム課題
【ゲノム情報等整備プログラム】
2018年度 | 薬理・生理・病理学研究に適した大型カイコ実験系統のゲノムリシークエンシング |
2016年度 | 起源を異にするカイコ近交系のゲノムリシークエンシング(2) |
2015年度 | 起源を異にするカイコ近交系のゲノムリシークエンシング |
2006年度 | ゲノム情報 – 成果:ゲノム情報等整備プログラム:2002年度-2006年度 |
【基盤技術整備プログラム】
2018年度-2019年度 | カイコ及び近縁野蚕の凍結保存技術の高度化 |
2014年度 | カイコの凍結保存技術の開発 |