
- 代表機関:理化学研究所 脳神経科学研究センター
- 課題管理者:岡本 仁
- FAX:048-467-9714
- 分担機関①:国立遺伝学研究所 生物遺伝資源センター
- 分担機関②:自然科学研究機構 生命創成探究センター
- 分担機関③:自然科学研究機構 基礎生物学研究所
目的と実施体制
ゼブラフィッシュは、脊椎動物でありながら、胚が透明、飼育が容易、世代時間が短い、突然変異や遺伝子改変動物の作製が容易等の理由から、分子遺伝学やイメージング技術を利用した発生・再生などの生体制御の研究に利用されています。近年、動物愛護の精神から、哺乳動物モデルの代替としての需要も高まっています。
我が国でもゼブラフィッシュを用いた研究は増加の一途をたどっており、研究者らが作製した我が国独自の突然変異系統やトランスジェニック系統の数も急速に増加しています。また、本プロジェクトにより、効率的な精子凍結技術が開発され、膨大な数のリソース保存が可能となっています。本プロジェクトでは、国内研究者への迅速な有用系統の供給のみならず、我が国の国際貢献を高めるため、日本独自に開発された系統を世界に向けて供給することを主な目的としています。代表機関である理化学研究所脳神経科学研究センターと、分担機関である国立遺伝学研究所生物遺伝資源センター及び自然科学研究機構生命創成探究センターが協力し、ゼブラフィッシュの収集・保存・提供等を行うための体制を整備します。
提供リソース
理化学研究所脳神経科学研究センターでは、突然変異、トランスジェニック、野生型系統を、国立遺伝学研究所生物遺伝資源センターではトランスポゾン挿入、エンハンサートラップ、エキソントラップ系統を、自然科学研究機構生命創成探究センターでは、トランスジェニック系統を担当し、すべてを合わせ、約6,000系統に及びます。
リソース関連プログラム課題
【ゲノム情報等整備プログラム】
2018年度 | 有用ゼブラフィッシュ系統のゲノム情報整備による高品質化 |
【基盤技術整備プログラム】
2019年度-2020年度 | 特定の細胞の標識および操作を可能にするトランスジェニックフィッシュ系統の開発 |