概要Overview
ネッタイツメガエルは世代時間が4 ~ 6 ヶ月と短く、遺伝学研究に適しています。アフリカツメガエルは世代時間が1 ~ 2年とやや長いですが、胚操作が容易で発生生物学研究に適しています。両種の全ゲノム配列情報はいずれも精緻に整備されています。イベリアトゲイモリはネッタイツメガエルと同様に世代時間が短く、再生研究のモデルとして注目を集めています。
リソースの系統
・ネッタイツメガエル(野生型近交系、遺伝子組換え系統など):約 90系統
・アフリカツメガエル(同上):約 10系統
・イベリアトゲイモリ(同上):約 10系統
・ゲノムDNA、cDNAクローン、in situハイブリダイゼーション・CRISPR/Cas9ポジコンキット:約500種
など
リソースの特徴
対象とする3種について、世界唯一かつ日本独自の野生型高度近交系統群を保存しており、国際的にも唯一無二のストックセンターとしての役割を果たしています。
代表機関での取り組み
2022年度から広島大学では、ネッタイツメガエルと併用されることの多いアフリカツメガエルとイベリアトゲイモリを対象種に加えました。
分担機関での取り組み
山形大学と早稲田大学では、貴重系統の種親と凍結精子のバックアップ保存を担当します。
リソース関連プログラム課題
【ゲノム情報等整備プログラム】
2018年度 | ネッタイツメガエル近交系のゲノム多型情報の整備 |
2002年度-2003年度 | ゲノム情報 – 成果:ゲノム情報等整備プログラム:2002年度-2006年度 |
【基盤技術整備プログラム】
2016年度 | ゲノム編集技術を用いた効率的遺伝子ノックイン系統作製システムの開発 |