

- 代表機関:千葉大学 真菌医学研究センター
- 課題管理者:矢口 貴志
- FAX:043-226-2486
- 分担機関①:長崎大学 熱帯医学研究所
目的と実施体制
感染症対策への必要性が高まる昨今、感染症に関する教育や基礎研究の他、新しい診断薬や薬剤の開発研究には、質の高い病原微生物の株が必要となります。
NBRP病原真核微生物では、代表機関である千葉大学真菌医学研究センターが、病原真菌・放線菌について、分担機関である長崎大学熱帯医学研究所が病原原虫について、それぞれ収集・保存・提供を行っています。我々は、医療機関との連携と臨床現場へのサポート(分離菌の同定、薬剤感受性試験の実施、病原因子の検出に関する協力等)を通じて、現場から臨床株の提供(株寄託)を受け、分子的、形態的、生理的な微生物情報、臨床情報などを付加し、再び信頼できる病原微生物株として、利用者に提供しています。そして、「今後、病原真核微生物によるいかなる感染症が起った場合でも、確実に対応できるコレクション」を目指します。本プロジェク トでは病原微生物を生細胞として取り扱うことのできない研究機関にも、DNAや不活化状態での提供を実施しています。第4期NBRPでは、これまでの事業を継続しつつ、臨床上の重要な種の収集に注力するとともに、ゲノム情報などの整備を行い、より付加価値の高いリソースの提供を通じて医学分野の基礎ならびに応用研究に貢献します。
提供リソース
新鮮な臨床由来の真菌及び放射菌、高度病原真菌(三種病原体(感染症法で定められた分類)を含む)の全ての菌種とその他主要な病原真菌の種株(約15,000 株)、Nocardiaを中心とする病原放線菌の基準株(約2,700株)、及びヒト感染性の原虫株(約350株)を提供しています。
リソース関連プログラム課題
【基盤技術整備プログラム】
2020年度-2021年度 | 広範な微生物種の迅速同定を可能にするMALDI-TOF MSレファレンスデータの構築 |