- 代表機関:理化学研究所 バイオリソース研究センター 実験動物開発室
- 課題管理者:吉木 淳
- FAX:029-836-9010
概要Overview
マウスは、遺伝的に均一な近交系が複数樹立され、それぞれのゲノム情報も公開されています。ES細胞を用いた相同組換えや、受精卵を用いたCRISPR/Cas9などのゲノム編集を利用して、個体レベルの遺伝子改変が盛んに行われており、ヒトのモデル動物として、高次生命機能解明やヒトの健康増進、病気克服のために広くライフサイエンス分野で利用されています。
リソースの系統
以下の系統を含む、遺伝子改変マウス(Tg、KO、cKO、KIマウスなど)を中心に約9,500系統を保有
・ヒト疾患モデルマウス:約220系統
・Cre・Flpドライバーマウス:約230系統
・蛍光・発光レポーターマウス:約1,000系統 など
リソースの特徴
ヒト疾患モデルおよび遺伝子機能解析ツールを中心に、主に日本で開発された論文成果のある系統を収集し、海外と重複のない独自性の高いマウスリソースを保存しています。
代表機関での取り組み
理化学研究所バイオリソース研究センター実験動物開発室では、既存リソースの付加価値向上を目的に、ゲノム情報、表現型情報の整備と、その情報発信に取り組んでいます。
リソース関連プログラム課題
リソース関連プログラム課題
【ゲノム情報等整備プログラム】
2020年度 | 日本産疾患モデルマウス系統の長鎖解読によるゲノム情報整備 |
2017年度 | 日本産愛玩由来JF1/Ms系統の高精細ゲノム情報整備 |
2016年度 | 1分子リアルタイムDNAシーケンサーによるMSM/Ms系統のリシーケンスと公開 |
2015年度 | 1分子長鎖再解読に基づく標準マウスゲノム配列および構造決定と公開 |
2010年度 | マウスC57BL/6N亜系統のBACエンドシークエンスの完成(両端読み131507件) |
2009年度 | マウスC57BL/6NのBACエンドシークエンス(両端読み122131件) |
2002年度-2006年度 | ゲノム情報 – 成果:ゲノム情報等整備プログラム:2002年度-2006年度 |
【基盤技術整備プログラム】
2019年度-2020年度 | マウス個体で機能するタンパク質分解デグロンシステムの技術開発 |
2018年度-2019年度 | マウスの監視微生物ゲノム情報整備 |
2016年度 | ゲノム編集による難治疾患モデル整備のための基盤技術開発 |
2014年度 | 1Cre-driveマウスリソースの質の向上を目指したCre-IoxP遺伝子組替えアトラス化 |
2012年度-2013年度 | マウス体外受精に関する基盤整備技術の開発 |
2010年度-2011年度 | 条件的遺伝子改変ES細胞株の量産とデータベース化 |
2007年度-2008年度 | NMD抑制に基づく新しい遺伝子破壊法 |