
- 代表機関:名古屋大学大学院 生命農学研究科 附属鳥類バイオサイエンス研究センター
- 課題管理者:西島 謙一
- FAX:052-789-4114
目的と実施体制
鳥類は哺乳類に次ぐ高等動物であり、なかでもニワトリ・ウズラは鳥類を代表する実験モデルとしてライフサイエンス研究に不可欠な生物資源です。名古屋大学鳥類バイオサイエンス研究センターは、第4期NBRPにおいてニワトリ・ウズラリソースの中核的拠点を形成し、鳥類リソースの収集と保存及び提供を行うことによって、研究者コミュニティーへの貢献を目指しています。
当研究センターでは、鳥類バイオサイエンス研究の基盤を補完し研究の促進に貢献するため、ニワトリ・ウズラ系統の安定した維持管理と保存を行うための体制を整備してきました。そして、国内に散在する鳥類リソースの収集と保存を進めるとともに、厳密な遺伝的統御による系統の確立と高度化により高品質のリソースを提供しています。さらに近年のCRISPR- Cas9システムを用いた新たな遺伝子改変ニワトリの収集や、生殖細胞の凍結保存技術の開発に努めています。また、ニワトリ・ウズラリソースの基盤情報の構築、ならびに研究成果に基づくリソース情報の高度化と研究者コミュニティへのフィードバックを推進しています。さらに、我が国のウズラゲノムコンソーシアムの協力を得て、世界に先駆けてニホンウズラのゲノムアセンブリの情報をホームページから公開しています。
提供リソース
ニワトリでは、すべてのニワトリのコントロールとなる野生原種である赤色野鶏、世界的にも例を見ない高度近交系、遺伝的均質度の高いクローズドコロニー、及びヒト疾患モデルを含む突然変異系統など合わせて約30系統を、ニホンウズラでは、遺伝的均質度の高い標準系統とクローズドコロニーのほかに、肉用の大型ウズラ、多様な羽装を示す突然変異体など合わせて約20系統を、それぞれ提供しています。また、蛍光タンパク質を発現する遺伝子組換えニワトリ・ウズラの提供も行っています。
リソース関連プログラム課題
【基盤技術整備プログラム】
2018年度-2019年度 | 鳥類生殖細胞の凍結保存技術の高度化 |
ニワトリPGC の凍結保存に関する技術開発 |