【NBRPカイコ】p50系統遺伝子汚染の報告とお詫びならびに今後の対応について

NBRPカイコより、p50系統遺伝子汚染の報告と、お詫びならびに今後の対応について

この度、NBRP カイコで管理している p50 系統において遺伝子汚染が確認されました。具体的には、2024 年 1 月の調査において、p50 系統に坂戸クワコ系統の W 染色体の混入が確認されました。
家蚕遺伝子開発分野では、坂戸クワコ置換系統群を管理していました。坂戸クワコ置換系統群は、埼玉県坂戸市産のクワコに由来する坂戸クワコ系統の雌を祖先に有する系統群で、W 染色体以外のほとんどの染色体が p50 系統に由来する染色体で置換されています。坂戸クワコ置換系統群が p50 系統に混入した結果、坂戸クワコ系統の W 染色体を持つ遺伝子汚染 p50 が生じてしまったことが推定されます。
そのため、p50 系統の蚕種の分譲は、一旦中止することにしました。そして、p50 系統の分譲を再開するために、東京大学昆虫遺伝研究室より p50T 系統を分譲していただき、2024年 2 月より飼育を開始予定です。

今後は、このような問題が起きないよう、細心の注意を払って系統管理・分譲を行ってまいります。引き続き、NBRP カイコのご利用をよろしくお願い申し上げます。この件に関するお問い合わせは、下記連絡先までお願いいたします。

◆問い合わせ先
NBRP カイコ中核機関課題代表者(藤井)
e-mail: fujii.tsuguru.233@m.kyushu-u.ac.jp
TEL: 092-802-4821

◆詳細についてはこちらをご覧ください。

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