第38回自然史標本データ整備事業による標本情報の発信に関する研究会
-分類群同定の基礎と専門家・分類学者との連携-
国内の自然史系博物館等では、学芸員・職員が自身の専門分類群だけでなく、幅広い分類群を担当し なければならないケースが多くあります。多様な業務をこなしながら、近年の分類体系の把握や幅広い 分類群の同定・標本作製・コレクション管理を行うことは容易ではありません。今回のオンライン会合 では、いくつかの分類群について、同定方法の基礎や有用ツールの紹介、近年の分類体系およびその問 題点を研究上のエピソードなどを交ぜつつ解説します。また、同定依頼の方法や分類学者が求める標本 状態など、博物館と分類学者との連携についても改めて着目した話題の提供をいたします。例年、2 月頃 開催の研究会は実習形式で行っていますが、オンラインでは困難が予想されますので、このような実践 的な内容を伴う講演会形式にいたしました。
サイエンスミュージアムネット(S-Net)上の自然史標本等のデータが 600 万件を超え、GBIF から提供 されるオカレンスデータも 19 億を超え、データの活用が進みつつあります。その一方で、同定の精度や 誤りがデータ品質に影響を与えることも事実です。今回の会合を通じて、より品質の高いデータ提供と、 一層のデータ活用だけでなく、各博物館での幅広い分類群のコレクション構築に結びつけたく思います。
- 日時:2022年2月26日(土) 13時30分 ~ 16時
- 会場:オンライン(Zoom使用)
- 参加費:無料
- 申し込み締め切り:2022 年 2 月 20 日(日) 24時まで
申し込み等詳細はこちら(PDF)をご覧ください。