ナショナルバイオリソースプロジェクト


escell_imageヒトES細胞

更新日:2009年12月 

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代表機関

京都大学再生医科学研究所

中辻憲夫
E-mail

〒606-8507 京都市左京区聖護院川原町53
Tel : 075-751-3821
Fax : 075-751-3890

プロジェクトの目的

ES細胞の特徴は、正常な性質を保持したまま長期間の細胞増殖を無制限に維持できることと、組織・臓器を構成するほぼすべての種類の細胞に分化できる多能性をもつことです。そのため、様々な研究や臨床治療に必要な多種類のヒト細胞を無尽蔵に供給できる大きな可能性が存在します。例えば、難病に対する細胞治療のための機能細胞の供給、組織工学による人工組織・臓器作成のための細胞材料の供給、均一な特性を持つ各種ヒト細胞を安定して供給できることによる基礎研究や創薬研究の貴重な研究材料としての活用、などがあります。しかしながら、ヒト胚を壊して作成することから、政府指針を遵守して樹立研究を慎重に進めるヒトES細胞樹立機関からの細胞分配体制を確立することが重要です。

実施体制


提供可能なリソース

KhES-1, KhES-2, KhES-3, KhES-4, KhES-5

提供/寄託

提供

リソースを使った研究成果

パーキンソン病はドーパミン産生神経細胞が死滅していくことによって起きる、運動不全など伴う非常に重篤な難病である。 ドーパミン産生神経細胞の移植により症状を緩和できる可能性が示されていたが、移植に用いる細胞がほとんど入手不可能であり、安定した細胞の供給源が求められていた。 理研CDBの笹井らは本リソースから分配されたヒトES細胞からドーパミン産生神経細胞を効率よく作製する技術を確立した。 彼らの開発した技術は分化誘導の過程で動物由来の成分を用いないなど、医療応用という観点からも非常に優れた方法である。 彼らは既にパーキンソン病を誘発したサルでES細胞から作製したドーパミン産生神経細胞の移植により症状が緩和されることを示しており、パーキンソン病のヒトES細胞を利用した細胞移植医療の実現へむけて大きく前進したといえる。
(Ueno M, Matsumura M, Watanabe K, et al. Proc Natl Acad Sci U S A. 2006;103: 9554-9.)

運営委員会など

運営委員会

世界の関連サイト

Stem Cell Information (NIH)

他機関との連携

その他

 第32回 日本分子生物学会におけるポスター展示


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